総量規制オーバーでも借りれる街金

街金なら総量規制をスルーできる?

総量規制オーバーでも借りれる街金ってある?

最終更新日 2019年9月26日

 

今や広く知れ渡った消費者金融の総量規制。もしかして街金なら例外的に借りられる?と、あわい期待を抱くかもしれません。

 

このページではその真相と、銀行ならどうなのか?という点にフォーカスして解説しています。

 

 

街金であっても総量規制に歯向かえない

最初に結論を言ってしまうと、
街金であっても総量規制オーバーで借りることはできません。

 

審査基準がゆるいイメージがあるので、
総量規制のしばりも緩いんじゃないか?と思ってしまいがちですが、
それは絶対にありません。

 

そもそも街金は、商売の規模が小さいだけで、
消費者金融と何ら変わりがないんですね。

 

消費者金融、街金、闇金の違い

 

貸金業法という法律上は、
街金は大手消費者金融と同じポジションなので、特別な扱いはありません。

 

街金が総量規制を無視して融資することはもちろんできますが、
もしバレたりしたら重〜い行政処分があるので、怖くてできません。
そんなことをしたら商売ができなくなりますから。

 

ちなみに、総量規制オーバーで借りても、僕たち利用者側には罰則はありません。

 

闇金でも総量規制を超えるような融資はしない

街金がだめなら闇金融だったらどうか?そうなりますよね。

 

法律を無視して無登録で商売をしているのが闇金。
なので、そもそも法律で決めた総量規制などは関係ない世界です。

 

であれば、総量規制オーバーでの融資もありうると思ってしまいますが、
現実的にはこれもありません。

 

お客が望んでもいないのにじゃんじゃん融資して、
利息をしぼりとるイメージがありますが、
回収できる見込みのない融資は闇金ですらしません。

 

むしろ闇金融の方が慎重といってもいいくらいです。

 

何万人、何十万人というお客を抱えて規模で勝負する消費者金融であれば、
ひとりやふたり貸し倒れしてもダメージはないです。

 

でも、限られた顧客数で商売する闇金にとっては、
ひとりでも元金が回収できないことになるとダメージが大きいです。

 

その証拠に、鼻っから大金を融資することはなく、
融資する金額は数万円くらいがいいところ。
いきなり何十万円も融資することはほぼありません。

 

闇金の審査がまっとうな消費者金融よりも緩いのは確かですが、
消費者金融の総量規制以上に、融資額にはシビアなのが実態です。

 

銀行なら大丈夫?

知識のある人であれば、こんなふうに思うかもしれません。

 

「総量規制は貸金業法のルールなので、
 貸金業法が適用されない銀行カードローンなら
 総量規制オーバーでも借りられるんじゃないか」

 

至極もっともな考えだと思います。
でも、実態としては消費者金融と変わりはありません。

 

たしかに銀行は法律上、総量規制の対象外ですが、
自主規制で総量規制とほぼ同じ運用をしています。
それは都銀、地銀、信金などに共通していること。

 

なぜそんなことになったか?

 

それは、銀行の過剰融資によって多重債務問題が再び発生し、
自己破産の元凶として世間からたたかれたことがきっかけです。

 

そんな状況を背景に全国銀行協会は、
「銀行による消費者向け貸付けに係る申し合わせ」という文書を
傘下の金融機関に出し、審査態勢の整備を指示しました。

 

総量規制に関してもっとも重要な部分のみ引用すると、以下の通りです。

個人の年収に対する借入額の比率を1/3以内に制限する総量規制の効果として、多重債務の発生が一定程度に抑制されている状況等を踏まえ、銀行カードローンにおいても、個人の年収に対する借入額の比率を意識した代弁率のコントロール等を行うべく信用保証会社と審査方針等を協議するよう努める。

引用元:全銀協「銀行による消費者向け貸付けに係る申し合わせ」
https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/news/news290336.pdf

 

 

並行して監督官庁である金融庁も、
主要な銀行に立ち入り検査を行ったり、調査票を送って実態調査を厳しく行ったため、
各銀行とも貸金業法を踏まえた審査態勢になっています。

(参考)金融庁「銀行カードローンの実態調査結果について 」
https://www.fsa.go.jp/news/30/ginkou/20180822/02.pdf

 

例外的に総量規制に関係なく借りれるケース

何ごとにも例外があるように、カードローン・キャッシングにも
例外的に総量規制オーバーでも借りられるケースがあります。

 

裏技とかいうものではなく、これも法律で認められていることで、
以下の3つのケースがあります。

  • おまとめローン
  • 例外貸付け、除外貸付
  • 事業資金の融資

ひとつずつ見ていきましょう。

 

おまとめローン

複数の業者から借りているローン残高を、
より低金利のローンに一本化するための「おまとめローン」、
これは総量規制の対象外です。

 

なので、融資額が年収の3分の1を超えても借りることは可能です。

 

なぜ、おまとめローンが例外なのかと言うと、
「顧客に一方的に有利となるローン」だからです。

 

総量規制というのは、
多重債務者を出さないようにすることが法律の大きな目的ですよね。

 

おまとめローンを組むことで、支払利息は抑えられ、
毎月の返済負担が軽くなります。

 

法律の趣旨に合っているおまとめローンは、
規制を外してもいいというわけです。

 

(参考)中小消費者金融のおまとめローン

 

「除外貸付け」「例外貸付け」と呼ばれる総量規制がかからない貸付け

総量規制オーバーの金額でも借りられるケースとして、
おまとめローンを紹介しましたが、実はそれ以外にもあります。

 

お金を借りることは良くないこと、という悪いイメージがありますが、
冷静に考えれば、ローンに頼らざるを得ないことってたくさんあります。

 

住宅ローン、自動車ローンなどはその代表的なものです。
それすらも総量規制でしばってしまったら生活できないですよね?

 

実はそういうものは総量規制にかかわらず、
融資契約が認められているんですね。

 

ちょっと小難しい言葉ですが、「除外貸付け」「例外貸付け」というもの。

 

総量規制になじまない貸付けを「除外貸付け」と呼び、
具体的には住宅ローン、自動車ローンなどが該当します。

 

そして、顧客の利益の保護に支障を生ずることがない貸付けを
「例外貸付け」と呼び、おまとめローンや事業者向けローンが該当します。

 

詳しくは日本貸金業協会の以下ページで確認できます。

(参考)日本貸金業協会「総量規制にかかわらず借入れできる貸付け」
https://www.j-fsa.or.jp/association/money_lending/law/total_regulation.php

 

まとめ

審査基準がゆるいイメージがある街金であっても、
総量規制オーバーで借りることはできません。

 

街金は規模が小さいだけで、消費者金融のひとつの業態。
貸金業法の下では大手消費者金融とまったく同じ扱いなので、
街金ならなんとかなる?という考えは通じません。

 

総量規制対象外の銀行カードローンも、
自主的に総量規制の趣旨に合うように運用しているので、
現在はどこに申し込んでも、総量規制のしばりがあるという状況です。

 

なお、除外貸付け、例外貸付けに該当すれば、
総量規制にかかわらず、
例外的にお金を借りることができるようになっています。




この記事の執筆者
ぜにぞう
資格 貸金業務取扱主任者
クレディッター(クレジット審査業務能力検定1級)
クレジット債権管理士
個人情報取扱主任者
ファイナンシャル・プランニング技能士(2級)
貸金業務取扱主任者資格試験 合格証明書
クレジット審査業務能力検定合格証

クレジット債権管理士資格認定証
個人情報取扱主任者 認定証

ファイナンシャル・プランニング技能検定2級合格証書
経歴 大学卒業後、銀行系クレジットカード会社に入社。債権回収・督促業務、営業、企画等の部署に従事し、審査システム、ローン開発なども広く経験。25年間勤務したのち47歳のときに早期退職。
退職後はフリーランスとして活動。インターネット上での情報発信、マーケティング、WEB集客に強み。退職後、50代でファイナンシャル・プランニング技能士(2級)を取得。
特定商取引法に基づく表記
プライバシーポリシー
このページの先頭へ戻る