キャッシングとカードローンの違い

キャッシングとカードローンの違いって何?

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キャッシングとカードローンの違いって何?

このページの最終更新日は2014年12月4日です

 

キャッシングやローンの種類」のページで、キャッシングとローンという呼び名自体には、あまり深い意味はないと説明しました。

 

なので、キャッシングとカードローンについても、基本的には同じことが言え、ぶっちゃけ、お金を借りられるサービスであるという点では、何も変わりません。

 

ただ、最近になって「カードローン」という名称での広告がかなり目につくようになり、あたかもカードローンがキャッシングとは別の商品であるようなイメージも生まれつつあります。

 

利用する側にとっては、かなりややこしい状況なので、このページでは、キャッシングとカードローンの違いについて解説していますが、すぐお金を借りたい人など興味のない場合は、このページはスルーしてもらっても大丈夫です。


キャッシングとカードローンの明確な違いは?

キャッシングとカードローンは、いずれも昔からその呼び名で使われてきている金融商品で、
サービス自体は同じと言って良いです。

 

以前は、返済方法の違いで区別している時代もあり、
翌月一括払いで返済するお金の借り方をキャッシングといい、

 

それに対し、多くの場合一括払いではなく、
分割払い(リボルビング払い)で返済する借り方をカードローンなどと
使い分けるケースもありました。

 

ただ、今ではキャッシングにおいても分割払い(リボルビング払い)が当たり前に利用できるので、
この色分けも意味がなくなっています。

 

なので、「無担保、保証人なし、使途自由の個人向け融資」ということでは、
全く同じと考えて問題ありません。

 

別のことに例えるなら、喫茶店とカフェの呼び方の違いとか、
カレーライスとライスカレー程度の違いで、
ほぼ同じものを、違う呼び方をしているようなものです。

 

にもかかわらず、最近になって、雑誌やテレビなどで
カードローンの広告をかなり多く見かけるようになりました。
存在感が高まっているようにすら感じることがあります。

 

そう感じているのは、多分、ゼニ丸だけではないと思いますが、
その背景は何かというと、銀行の存在が大きく関係しています。
銀行が大々的にカードローンという商品の販売を強化しているからです。

 

ちょっと時間を巻き戻して、銀行のカードローンを見てみると、、

もともと銀行は、個人向けローン商品のなかで、
住宅ローンに次ぐものとして、カードローンを扱っていました。

 

ただ、個人ローンの分野は、ずっと長い間、
ノンバンクと呼ばれる消費者金融会社が強い力を持っていました。

 

銀行の専売特許とも言われるのが企業への融資で、
融資先の企業に対するリスク管理は、銀行の得意分野です。

 

基本、銀行は担保ありきの融資が前提で、その担保内でお金を貸し、
貸したお金は、企業の経営にまで関与して、きっちり回収する。
一時期話題になった、ドラマ「半沢直樹」を観た人はよく分かると思います。

 

ところが、個人向けローンは担保を取らない商品です。
担保のない融資のリスク管理に関しては、
融資のプロである銀行といえどもノウハウの蓄積がなかったため、
消費者金融のようにガンガン営業することが現実的にはできませんでした。

 

せいぜい、身元がはっきりしている、取引良好な顧客に
カードローンをすすめる程度のことしかやっていなかったんです。

 

普通預金口座が口座自動振替などで残高不足となった時に、
カードローン利用可能額の範囲で自動的にお金を立て替える
「自動融資」機能くらいの意味合いしかなかったといってもいいかもしれません。

 

ところが、あることをきっかけに、銀行のスタンスが強気に一変しました。

 

銀行がカードローンを強化するようになったきっかけ

2010年6月に完全施行されたのが改正貸金業法です。

 

この法律については、別のページで詳しく解説しますが、
何が起きたかというと、総量規制と言って、収入の3分の1までしか
借り入れできない”しばり”がこの法律で定められました。

 

改正貸金業法で大きなダメージを受けたのが消費者金融です。
今までそんな制約もなく、自社の判断で融資できていたのに、
法律で融資できる上限を決められてしまったわけですからね。

 

消費者保護という法の目的はあるものの、消費者金融会社の立場からすれば、
(乱暴な言い方をすれば)営業妨害に値するようなインパクトがありました。

 

これにより、倒産したり、商売から撤退する業者が続出するようになりました。

 

(図)貸金業者数の推移 *下の画像をクリックすると拡大して表示されます。

貸金業者数の推移

(出典:金融庁「貸金業関係資料集」、参考1「貸金業者数の長期的な推移」より)

 

平成16年3月末には23,708社あった業者が、平成26年2月には2,123社に激減、
10年間で10分の1の規模になりました。

 

当然、借り手である消費者側も困る人が出てきました。
消費者金融からお金を借りれると思っていた人が借りれなくなったわけですから。

 

で、ここで登場するのが銀行です。
銀行は、総量規制を受けない業態なので、収入の3分の1というルールにしばられません。

 

そして、消費者金融などノンバンクからの借入が難しくなった人への受け皿として、
既存のカードローンの商品性を見直して、大々的に販売するようになった、
というストーリーです。

 

改正貸金業法が銀行のカードローン推進に有利に働いたということです。
こうして、カードローンといえば、銀行の商品というイメージを持つ人も
出てきたというわけです。

 

 

あと、付け加えるとすれば、消費者金融はネガティブなイメージも正直まだあります。
過去には消費者金融の借金で破産する人がでて、社会問題にもなった時代もありました。

 

そんな悪いイメージが拭い切れない状況があるので、
消費者金融が扱っていた「キャッシング」という単語は使えないという事情も
あるんだと思いますね。

 

いずれにしても、金利や審査基準など細かい点での違いはありますが、
お金を借りられるサービスであるという点では、
キャッシングとカードローンは大きな差はありません。