消費者金融の金利が銀行と比較して高い理由

このページの最終更新日は2018年11月3日です

 

どこから借入れしようか?と思って業者を比較していると、消費者金融のキャッシングと銀行カードローンの金利差が大きいことに気が付きます。

 

このページでは、なぜ消費者金融の金利が銀行より高いのかについて解説しています。

 

わざわざ金利の高い消費者金融に、もやもやした気持ちで申込むのではなくて、消費者金融の台所事情を知って納得して申込めるようになると思うので、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。


現在の金利事情はどうなっている?

まずはじめに、消費者金融と銀行の金利水準を確認しておきましょう。
それぞれ大手どころの業者をピックアップしてみました。

業態

業者

金利(年率)

消費者金融

アコム

4.7%〜18.0%

プロミス

4.5%〜17.8%

SMBCモビット

3.0%〜18.0%

アイフル

3.0%〜18.0%

レイクALSA

4.5%〜18.0%

銀行

三菱UFJ銀行カードローン バンクイック

1.8%〜14.6%

みずほ銀行カードローン

3.0%〜14.0%

三井住友銀行カードローン

4.0%〜14.5%

楽天銀行スーパーローン

1.9%〜14.5%

 

借入金額(または借入限度額)によって適用金利が違うので、
最低○%〜最高○%といった「幅」で表示されるのが一般的です。

 

最低金利は、消費者金融と銀行での格差はあまりなくて、だいたい4%台です。
ただ、最高金利で比較すると消費者金融が18%に対して銀行は14%台なので、
3〜4%くらい銀行のほうが低いのが今の状況です。

 

実は消費者金融も借金している!

世間では、消費者金融(サラ金)はボロもうけしていると思われがちです。
上で確認したように、銀行よりも4%も高い最高金利で融資している実態を見てしまうと
なおさらそう感じてしまうと思います。

 

でも、実態はちょっと違うんです。
一部の大手消費者金融に限って言えば、たしかにもうかっていると言えるかもしれません。

 

しかし、残りの大部分の業者は厳しい経営を余儀なくされています。
別に消費者金融の肩を持つわけではないですが、それが現状なんです。

 

というのも、お金を貸す側も高い金利でお金を調達しているからです。
トヨタ銀行と呼ばれるくらい自己資金が豊富なトヨタ自動車ならともかく、
自己資金で融資できる業者は1社もないと断言できます。

 

もうけのカラクリの違い

調達金利が違うのは分かったけど、じゃあ同じ金貸しなのに、
銀行の金利が低くて、消費者金融が高いのはどういうこと?と思いますが、
それはお金を調達する時の金利(調達コスト)に明らかな差があるからです。

 

それを理解するために、銀行と消費者金融のもうけのカラクリを見てみたいと思います。
(話を分かりやすくするためにあえてヤミ金融も並べています)

 

銀行:調達金利0.01%、融資金利4.5%〜14.5%、利益4.4%〜14.5%

消費者金融:調達金利5.0〜6.0%、融資金利4.5%〜18.0%、利益0%〜12.0%

ヤミ金融:調達金利18.0%、融資金利39.0%、利益19.0%

 

少し乱暴な数字なので鵜呑みにはできませんが、ざっくりしたイメージとしては
当たらずとも遠からずというように見てもらえればと思います。

 

銀行は大手消費者金融やグループの金融子会社を除けば、
金融業者にお金を貸すことはありません。
かりに融資するとしてもリスクを上乗せした高い金利を設定します。

 

消費者金融は、資金調達するために高い金利を払っているので
どうしてもその分、融資する時の金利が高くなってしまうわけです。
高く設定した金利分がまるまる懐に入る、というわけではないんです。

 

一方、銀行はというと、調達金利0.01%が示すように、
コストゼロに等しいレベルで資金調達しています。

 

こんな乱暴な言い方をすると銀行マンに怒られてしまいますが(汗、
預金者にすずめの涙ほどの金利をにぎらせて、集めたお金を融資することが出来るわけです。
なので、その分、金利を抑えられるというのが銀行の実状です。

 

僕らとしては金利の低い銀行に申し込んだ方がトクなのか?

消費者金融や銀行の資金調達コストやもうけのカラクリの話は、
ぜにぞう達一般個人には関係のない話しであって、
お金を借りる先としてどちらがお得なのかということが大事なポイントですよね。

 

一見すると、金利の低い銀行のほうがお得に決まっている、と思ってしまいますが、
そうも言い切れない理由があります。

 

不良債権を抱えたくないのは銀行も消費者金融も同じですが、
銀行は昔から経済を回すためになくてはならない存在です。

 

ちょっと難しい話になってしまいますが、
CSR (企業の社会的責任)といって、社会全体の持続的な発展に向けて、
企業が果たしていく役割が高い業種だという見方をされているのが銀行です。

 

要するに銀行は、民間企業であって民間企業でない、
自社のことだけ考えて好き勝手に商売をできる組織ではないということです。

 

なので、銀行経営を揺るがすようなリスクのあることには手を染めないので、
必然的にカードローンの審査ハードルが上がるということになります。
リスクを抱えてまで無理な融資はしないというのがベースにあります。

 

一方の消費者金融は、そういったしがらみがないので、融資に柔軟性があり
自己責任の範囲で思い切ったことができます。
新規顧客を増やそうと思ったら、審査基準をソフトにするなんてこともできてしまうわけです。

 

もちろん調達金利が高いので、もし顧客が返済できなくなった場合、
資金が回収できないばかりか、その資金を借り入れた時の金利を払わないといけない
リスクがありますが、顧客を新規にとり続けないといけない事情が消費者金融にはあります。

 

以上のようなことを踏まえると、お金がどうしても必要な時は、
金利が多少高くても借入れできる可能性が高い消費者金融を選択するのは自然なことです。

 

銀行を選択した方がいいケースは、返済能力が高く信用の高い人が、
高額融資を希望する際だといえます。

 




この記事の執筆者
ぜにぞう
資格 貸金業務取扱主任者
クレディッター(クレジット審査業務能力検定1級)
クレジット債権管理士
個人情報取扱主任者
ファイナンシャル・プランニング技能士(2級)
貸金業務取扱主任者資格試験 合格証明書
クレジット審査業務能力検定合格証

クレジット債権管理士資格認定証
個人情報取扱主任者 認定証

ファイナンシャル・プランニング技能検定2級合格証書
経歴 大学卒業後、銀行系クレジットカード会社に入社。債権回収・督促業務、営業、企画等の部署に従事し、審査システム、ローン開発なども広く経験。25年間勤務したのち47歳のときに早期退職。
退職後はフリーランスとして活動。インターネット上での情報発信、マーケティング、WEB集客に強み。退職後、50代でファイナンシャル・プランニング技能士(2級)を取得。
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