闇金を見分ける7つのポイント
闇金にお金を借りるのはダメということはわかっていても、気づいたら関係をもってしまったということは少なくありません。
闇金業者に対して、金色の光り物をじゃらじゃらつけた派手なヤクザ風の人たち、というイメージを持っている人もいると思いますが、今はそのような人はいません。
普通のサラリーマンの服装をして、ソフトで優しい印象を受け、むしろ普通の人よりも親切でさえあります。ひと目見て闇金とわかるようなケースはほぼありません。
ただ、闇金特有の特徴があります。見分けるポイントをお伝えしますので、該当するような業者からはお金を借りないのが一番の闇金対策です。
どう見ても甘すぎる誘い文句
「ブラックでも融資OK」「他社で断られた人でも融資可能」こんな誘い文句は、闇金業者がよく使う手段です。上のようなチラシがあったら、まず闇金に間違いありません。
正規の貸金業者は、規制があるのでそもそもそういった広告文言を使うことができません。甘い言葉は闇金特有のセールストークです。
携帯電話以外の情報が不明
貸金業法では、業者が広告を出す場合には必ず固定電話番号を掲載しなくてはいけないことになっています。
携帯電話で受付を行っている時点でその業者は貸金業登録をしていない違法業者=闇金です。このような業者を090金融と呼んでいます。
貸金業登録番号の表示がない
引用元:東京都産業労働局「貸金業者から借り入れをする前に」
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/chushou/kashikin/soudan/riyou/kariire/
貸金業法で貸金業者は広告を行う場合、貸金業登録番号をその広告内に表記するよう義務付けられています。
車を運転するときにシートベルトを着けるくらい重要で当たり前のことなので、チラシやホームページに記載がないとか、業者の事務所の入り口に掲示がない場合は闇金です。
ちなみに、貸金業登録をしているかどうかは、金融庁のホームページで調べられます。
【参考サイト】
金融庁|登録貸金業者情報検索サービス
https://www.fsa.go.jp/ordinary/kensaku/
ただ、貸金業登録番号を持っていれば安心できるかというと必ずしもそうではありません。ウソの番号を掲載したり、登録番号を持っている闇金もいるので、登録番号があることだけで安心はできません。
そんな時には、日本貸金業協会のサイトに、悪質な勧誘等が判明した業者を検索できるデータベースがあります。業者名や被害内容・勧誘手口をチェックすることができますので、併用すると良いです。
【参考サイト】
日本貸金業協会|ヤミ金(悪質業者)検索
https://www.j-fsa.or.jp/personal/bad_contractor/search/
正規業者に似せた名称・ロゴを使っている
他人のフンドシで相撲をとる、ずるがしこい人はどの世界にもいますが、闇金の中にも正規業者の名前に似せた名称やロゴマークを使って商売している業者がいます。耳にしたことがある名前だとついつい安心してしまうものですが、それが狙いです。
金融庁のホームページでは、実在する会社名や類似の会社名を使用していることがわかった業者を公開しています。そういった資料もチェックしてしっかり見極める必要があります。
金融庁「違法な金融業者に関する情報について」
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/ihou.pdf
最初は「少額を短期で」が契約の基本
借りる側の資金ニーズが高くても、いきなり数十万円を貸すことは少なく、初めは数万円を10日~数週間といったように少額を短期間貸すケースが多いです。
それには2つの理由があって、1つは闇金業者側のリスク回避のためです。闇金を頼る人は資金的に追い込まれている人だということがわかっているので、少しでも回収リスクを減らすために短期の契約に持ち込みます。
もうひとつは、セールスのしやすさのためです。闇金の金利を年利にすると控えめに言っても300%以上になります。そんな数字をあからさまに出したらお客が寄ってこないので、10日で1割といったような短期の契約を示して、金利をソフトに見せています。
法律で定められた金利の上限を超えている
繰り返しになりますが、貸金業者がとってもいい金利は利息制限法で以下のように決められています。
▼法律上取ってもいい最高の金利
貸付金の額 |
最高金利 |
10万円未満 |
年20%まで |
10万円以上~100万円未満 |
年18%まで |
100万円以上 |
年15%まで |
上記の金利を超えると違法になりますが、年率表記をしないことだけでも違法行為です。なので「10日で1割」といったような表示を見かけたら間違いなく闇金です。
審査で居所と身寄りを重視
闇金は審査をするうえで居所と身寄りを重視する傾向があります。居所、つまり住所は当たり前だとしても、身寄り・身内に審査のウェイトをおくことは通常の消費者金融ではありえません。
「借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔(えんまがお)」ということわざがありますが、闇金は、金を借りる時は喜んでおきながら、返すときには不機嫌な顔をして返済しないお客を絶対に許しません。居所と身寄りを重視するのは、脅迫まがいの取り立てをするためのものです。
借入れする本人以外の、身寄りや身内の情報を取ろうとするのは、闇金の常套手段です。