この記事ではダイレクトワンから送付される郵便物の局留めについて紹介しています。

郵便物の局留めに関して、できる、できない両面の口コミがWEB上にありますが、ダイレクトワンの現状の契約手続きと法律面を踏まえると局留めはできません。

その理由に加えて、代替策も紹介しているので参考になれば幸いです。

ダイレクトワンの局留めについて詳しく知りたい方はこの記事を、借入れ手続きを優先して進めたい方は公式サイトをチェックしてみてください。

ダイレクトワンの郵便物を局留めできない2つの理由を紹介!

ダイレクトワンから送られる郵便物は郵便局留めができません。

その理由は2つあります。

  • 自宅郵送が法律で義務付けられているから
  • 例外扱いに該当しないから

理由の1つ目は自宅以外へ郵便物を送れない法律のルールがあり、もうひとつはそのルールの例外扱いに現状のダイレクトワンが該当しないことです。

ひとつずつ見ていきましょう。

局留めできない理由①:自宅郵送が法律で義務付けられているから

ダイレクトワンの郵便物を局留めできない1つ目の理由は、法律により郵便物を自宅以外の場所へ郵送することができないからです。

インターネット申込みなど非対面の場合は、本人確認書類(運転免許証など)に記載された住所宛に郵便物(契約書やカードなど)を送る必要があり、自宅以外の場所へ郵送できません。

なぜそんなガチガチにかたい決まりになっているのかというと、お金がからむ取引を契約する際には法律で本人確認を厳しく取り締まっているからです。

カードローン審査の際には、本人確認書類をアップロードや郵送の手段でダイレクトワンに提出しますよね。

でも、それだけだと他人が本人になりすますことができるから本人確認としては不完全です。

そこで、本人確認書類に記載された住所宛に書留郵便等により転送不要郵便物として送付し受け取られることにより、いわば合わせ技で本人確認が成立したと認められます。

つまり、

本人確認書類の提出 + 自宅に郵便物が届くこと

が本人確認成立の条件になっていて、これが郵便局留めを使えなくしている理由です。

参考情報:郵便局留めできないのは他の業者も同じ!

郵便物を局留めできないのはダイレクトワン以外の消費者金融も同じです。

もっと言えば、銀行やクレジットカード会社、その他お金がからむ特定の取引にはすべて同じしばりがあります。

法律の難しい話になるのでここでは詳しく説明しませんが、犯罪収益移転防止法(はんざいしゅうえきいてんぼうしほう)という法律の中で、本人を特定する確認作業が厳格に決められています。

犯罪収益移転防止法第4条第一項

(取引時確認等)
第四条 特定事業者(第二条第二項第四十五号に掲げる特定事業者(第十二条において「弁護士等」という。)を除く。以下同じ。)は、顧客等との間で、別表の上欄に掲げる特定事業者の区分に応じそれぞれ同表の中欄に定める業務(以下「特定業務」という。)のうち同表の下欄に定める取引(次項第二号において「特定取引」といい、同項前段に規定する取引に該当するものを除く。)を行うに際しては、主務省令で定める方法により、当該顧客等について、次に掲げる事項の確認を行わなければならない。
一 本人特定事項(自然人にあっては氏名、住居(本邦内に住居を有しない外国人で政令で定めるものにあっては、主務省令で定める事項)及び生年月日をいい、法人にあっては名称及び本店又は主たる事務所の所在地をいう。以下同じ。)

e-Gov 法令検索

ダイレクトワンは法律通りに対応しているので、郵便局留めしてくれないのは不親切だとか融通がきかないと責めるわけにはいきません。

以上が郵便局留めできない理由のひとつ目ですが、実は自宅に送らなくてもいい例外があります。

ただ、その例外にダイレクトワンが該当しないことが2つ目の理由です。

局留めできない理由②:例外扱いに該当しないから

ダイレクトワンの郵便物を局留めできない2つ目の理由は、郵便物を自宅へ郵送する義務がない例外規定に該当しないからです。

非対面だと本人確認書類の顔写真と本人の顔を照合できないので本人確認が成立しませんよね。

だからその代わりに通常は、本人確認書類に記載された住所宛に郵便物を送り受領されることで本人確認が成立します。

ただ、実は非対面でも本人確認を完了させられるケースがあります。

それは次の3つです。

  • 撮影した本人の容貌(顔)の画像データを得られる
  • 本人確認書類のICチップ情報を得られる
  • 特定事業者(銀行など)と提携して本人確認できる

業者側で上記のいずれかに対応する仕組みを用意できると、対面で顔を確認することと同じ法的効力が生まれ、郵便物を自宅へ郵送する必要性が例外的になくなります。

ひとつずつ簡単に紹介します。

対面確認にみなされるケース①:本人の顔画像データを得られる

対面確認にみなされるケースの1つ目は、本人の顔画像データを得られる場合です。犯罪収益移転防止法施行規則6条1-ホの規定)

業者が提供するソフトウェアを使って、利用者が自分の顔を撮影し送信することで業者側が本人確認書類の顔と照合することができます。

実際にやってみると、顔を上下左右に向けさせられあらゆる角度で撮影を要求されるので、対面で顔を確認するのと変わらない精度なのがわかります。

対面確認にみなされるケース②:本人確認書類のICチップ情報を得られる

対面確認にみなされるケースの2つ目は、本人確認書類のICチップ情報を得られる場合です。(犯罪収益移転防止法施行規則6条1-への規定)

業者が提供するソフトウェアを使って、本人確認書類のICチップ情報を利用者から業者へ送信することで本人確認書類と照合することができます。

通常では見ることができないICチップ情報ですから、単なる顔画像データよりも高度な本人確認になりえると言えます。

対面確認にみなされるケース③:特定事業者と提携して本人確認が可能

3つ目で紹介する対面確認にみなされるケースは、特定事業者と提携して本人確認を行える場合です。(犯罪収益移転防止法施行規則6条1-トの規定)

特定事業者の例として銀行がわかりやすいです。

銀行は口座開設やその他各種取引の際に本人確認を行っていて、その記録を保存しています。

銀行が本人確認を完了した顧客とカードローン申込者が同一人物であれば、銀行側の本人確認実績をもってカードローン業者側の本人確認にみなしてよいという法律の規定があります。

業者と銀行をシステム連携しておいて、カードローン契約とワンストップで返済用の口座振替契約を結ぶみたいなシーンを想像するとよいでしょう。

ダイレクトワンはこれらの仕組みに対応していないので、本人確認を成立させるためには自宅へ郵便物を送付するしかないわけです。

大手の中にはシステムを組んで対応している業者がありますが、中小消費者金融ではなかなか存在しません。

配達先や配達日時の変更は可能?

一般的に郵便物は、投函後に配達先や配達日時を変更することはできません。

ダイレクトワンの郵便物を局留めできないのなら、せめて配達先や配達日時を変更できたらいいのにと考えるかもしれません。

でも、宅配便であれば会員登録することで受取人が配達先や配達日・時間帯を変更できる場合がありますが、郵便は既に差し出しされた物の変更を受取人から行うことができません。

自宅で郵便物を受けとれない事情がある人にとっては八方ふさがりですが、少し妥協すれば解決できる方法があるので次に紹介します。

これで問題解消!自宅あての郵便物を回避する3つの方法を紹介!

自宅に郵便物を送られることなく借入れする方法には次の3つがあります。

  • ダイレクトワンの店頭窓口で申し込む
  • 自宅へ郵便物を送らない業者を選ぶ
  • カードレス契約が可能な業者を選ぶ

2つ目と3つ目はダイレクトワン以外の業者に目を向ける必要があるので、ダイレクトワンの店頭窓口の申し込みができない場合の選択肢として紹介します。

ひとつずつ見ていきましょう。

郵便物を回避する方法①:ダイレクトワンの店頭窓口で申し込む

自宅あての郵便物を回避する方法の1つ目は、ダイレクトワンの店頭窓口で申し込むことです。

店頭窓口であればその場で契約書やカードなどを受け取ることができるので郵便物はありません。

ただダイレクトワンの店頭窓口は、東京都、神奈川県、静岡県、山梨県、愛知県に7店舗と限られます。

店舗 住所
日本橋プラザ 東京都中央区日本橋室町1-7-1 スルガ銀行 1F
藤沢プラザ 神奈川県藤沢市藤沢484-12 セントラルビルディング 4F
ダイレクトプラザ 静岡県掛川市駅前1-9 D-oneビル 4F
沼津プラザ 静岡県沼津市寿町1-5 スルガ銀行沼津セントラル支店 2F
掛川浜松プラザ 静岡県掛川市駅前1-9 D-oneビル 3階
甲府プラザ 山梨県甲府市丸の内1-17-18 東山ビル 1F
名駅プラザ 愛知県名古屋市中村区名駅2-41-20 CK18名駅前ビル8階

全国展開ではないので誰もが選択できる方法ではありませんが、ダイレクトワンで郵便物を回避して借りるにはこの方法の一択です。

郵便物を回避する方法②:自宅へ郵便物を送らない業者を選ぶ

自宅あての郵便物を回避する2つ目の方法は、シンプルに自宅へ郵便物を送らない業者を選ぶことです。

オンラインで本人確認が完結する仕組みをもつ業者であれば、自宅以外に郵便物を送ってもらうことが可能なケースがあります。

例えば大手消費者金融のSMBCモビットは、コンビニや郵便局でカードなどの郵便物を受け取ることができます。

これなら局留めの代用になるかもしれませんね。

郵便物を回避する方法③:カードレス契約が可能な業者を選ぶ

3つ目に紹介する自宅あての郵便物を回避する方法は、カードレス契約が可能な業者を選ぶことです。

カードレス契約の場合は基本的にWEB上で手続きが完結するので郵便物がありません。

カードがなくてもスマホを使ってATMから出金できたり、口座に振り込んでもらうなど借入れメニューは充実しているので不便はなさそうです。

ダイレクトワンの郵便物の内容は?契約手段別にご紹介!

新規契約時にダイレクトワンから送られてくる郵便物の内容は契約手段によって異なります。

契約手段 主な郵便物の内容
インターネット カード、会員規約
郵送 契約関係書類一式、カード、会員規約
店頭窓口 郵送物なし

インターネットまたは郵送による契約の場合は、カードなど関係書類がレターパックで郵送されるようです。

レターパックは土日や休日も配達をしており、配達スピードは速達とほぼ変わりません。

ちなみに書留扱いで届くという口コミがあるので、レターパックの中でも対面で届けられ受領印が必要な「レターパックプラス」で送られると考えられます。

なお、郵便物がいつ届くかについては以下のページで紹介しているので気になる方はチェックしてください。

ダイレクトワンの郵便物の局留めに関するまとめ

このページのポイントをまとめます。

  • ダイレクトワンの郵便物は局留めできない
  • 配達先や配達日時の変更もできない
  • 店頭窓口で申し込めば郵便物はゼロ
  • 自宅へ郵便物を送らない業者を選ぶのもひとつの手
  • カードレス契約が可能な業者を選ぶのもひとつの手

この記事がダイレクトワン申し込みの参考になれば幸いです。

局留めできないことも気になるけど、とにかく借入れ手続きを優先して進めたい方は公式サイトをチェックしてください。